新しい物好き

日本人は新しい物好きです。
古いものに固執する人もいるが、多くの場合新しいものを選択します。
これは日本のものづくりの影響が大きいと考えられます。

日本では製品の改善点を見つけてより良い製品にする事が当たり前でした。ですから、古いものより新しいものの方が改善されたものになる為、わざわざ在庫数の少ない古いものを選ぶ必要はありません。同じ様な機能であれば価格もそんなに変わらずにつけられます。日本ではより良いものが安く手に入る状態になります。

しかし、ソフトウェアにおいては、新しいものが優れているとは限りません。
プログラムには常にバグが潜んでいると考えられており、改善の為の修正が新たなバグを生じさせているかもしれないのです。バグが無いことを示すのは困難ですが、同じソフトウェアが不具合なく正常に動作した期間が長いほどバグは無いと考えられます。その為に新しいものがいいとは言えないのです。

日本ではまだまだセキュリティに関する意識は低いです。
不便だからと言う理由で管理者権限でシステムにログインしたり、よく考えずに様々なソフトをインストールしたりとセキュリティに気を使わないことが多くあります。

大工や料理人は自分が使う道具は把握し管理するものです。コンピュータを使う仕事であればコンピュータという道具をきちんと把握し業務にあたってもらいたいものです。