GビズIDの取得

GビズIDとは様々な行政のオンラインサービスを利用する事ができるアカウントである。様々な省庁で個別にオンラインサービスを展開しているが、これらを一括して利用できるようにする為のIDである。すべてのサービスを利用できるわけではなく、少しづつ利用範囲を拡大している模様。

GビズID Home – https://gbiz-id.go.jp/top/

GビズIDの種類

GビズIDには、3種類ある。

  • プライム : 経営者向けであり、本人確認などが必要
  • エントリー : 経営者向けであり、本人確認などは不要
  • メンバー : 従業員向けであり、プライムIDの子IDという位置付け

GビズIDエントリーはオンラインで申し込むだけで手続きが完了する。この手続にメールアドレスが必要となるが、その他に必要なものはない。その為、利用できるオンラインサービスの制限が大きい。

GビズIDプライムはオンラインで申し込み、その後に申込書と印鑑証明を郵送する必要がある。二要素認証を利用する為、メールアドレスの他に携帯番号も必要となる。手続きには2週間程度かかることもある。

実際の手続き

GビスIDエントリーはオンラインだけの手続きであり、メールアドレスや必要な情報を入力するだけで完了し、すぐにログインできるようになる。ただ、利用できるサービスが少ない為、このIDをプライムに移行した。

プライムはエントリーでログインし移行手続きを行うことで移行できる。

移行手続きでは二要素認証用の電話番号等に追加事項を入力するとPDFファイルが生成される。このPDFファイルを印刷し印鑑証明の印鑑を押して印鑑証明書と一緒に郵送する。手続きが終われば登録したメールアドレスに最終手続きの案内が来るので、ここに書かれているURLへアクセスすることでGビズIDプライムのアカウントとして有効になる。

利用可能なサービス等

年金事務所に関する手続きやe-Gov電子申請等が行えるようになるが、現状では納税関係の手続きは e-Tax や eL-TAX 、法務局関係の手続きは登記・供託オンライン申請システムを利用する必要がある。

情報流出問題

GビズIDにおいては個人情報の流出も起きている。

「GビズID」利用者の個人情報の漏えいについて(2022年3月30日)

令和4年3月 28 日(月)15:00 頃、G ビズ ID の利用者が自社の利用者情報の取得を試
みたところ、他社に所属する利用者のメールアドレス、氏名、勤務先住所、電話番号、生
年月日等の利用者の個人情報が取得される事象が生じたことを確認しました。
同種の事象は全 2 件生じており、2 社 262 名の個人情報(※)が、特定の他社によってそ
れぞれ取得されたことを確認しています。
※A 社により X 社の 31 名、B 社により Y 社の 231 名の個人情報が取得されました。

プレスリリース - https://www.digital.go.jp/press/86481414-4665-4398-a34a-2527df14ffb7/

PDF - https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/86481414-4665-4398-a34a-2527df14ffb7/20220330_press_gbizid_report_01_0.pdf